日替わりコラム

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結婚して以来三十年 子ども中心の生活だった<MCMS_KKT_NOBUKO2>が、デイサービスで働くようになって、もうすぐ一年になる。
わたしが働いている施設のほとんどの利用者さんは、80代・90代の高齢の方々ばかり。
子どもと高齢者では違いがあるのは当たり前のことだけれど、高齢者の方々を前に考えさせられることは少なくなかった。

子どもたちは、日に日にいろんなことが出来るようになって、知識を増し、理解力を増し、沢山のことを吸収しながら伸びやかに成長していく。
一方、高齢者の方々は、といえば、出来ることが少しずつ少なくなって、さらに、
外で過ごすのが大好きだった方があまり外出しなくなったり、カラオケ大好きだった方がだんだん歌わなくなったり、テレビを楽しみに見ていた方が興味を示さなくなったり… と、しぼむように意欲が失われていく…。

何十回も考えた。
どうしたら楽しく過ごしてもらえるだろう?
どうしたら笑顔になってもらえるだろう?
この一年で入院された方、亡くなった方も、何人かいらっしゃる。
わたしにできることは何だろう?…と。


子育てにおいて、わたしにはひとつのモットーがあった。
「一瞬のために全力!」。
お風呂に入れたこと、抱きしめたこと、手をつないで歩いたこと、絵本を読んであげたこと、一緒に公園で遊んだこと、動物園へ行ったこと、お誕生会、クリスマス会、豆まき、イースター、海水浴、キャンプ、沢山のサプライズ、…そんないろんなことを、将来子どもたちが覚えていなくてもいいのだ。すっかり忘れてしまってもいい。
ただ、今この瞬間、子どもたちが本当に楽しそうに笑ってくれさえすればそれでいい。
だから、子どもたちの一瞬の笑顔のために全力を尽くす!

言葉にすると、綺麗ごと、というか、気負いすぎというか、…カッコつけているように思われるかもしれないけれど、わたしは本気でそう思ってきた。
高齢者の方たちにも、同じような気持ちで接すればいいんじゃないのかな? 
… それが、わたしがたどり着いた答。


今、職場でわたしは調理を担当している。
「食べる」ということは、利用者さんたちにとって、デイサービスで過ごす一日の中でもきっと大きな楽しみのひとつだと思う。
だから、出来る範囲で彩りを考え、見た目にも気を配る。
目の前に配膳された時、「わぁ、美味しそう!」と思ってもらえるように。

食べたことを、その数分後には忘れてしまう方もいらっしゃる。
いいのだ。
そんなことちっとも構わない。
見た瞬間、美味しそう!と思ってもらえて、食べた瞬間、美味しい!と思ってもらえさえすればそれでいい。
その一瞬のために心を尽くそう。
… それが、今のわたしに出来ること。




さあ!
利用者さんの笑顔のために、今週も頑張りますよ!


あ、もちろん、子どもたちのお弁当づくりもね!!(^v^)<MCMS_KKT_HEART>

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