日替わりコラム

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只今、1月15日の朝5時49分。
今の気持ちをすぐに書き残しておきたくて、パソコンに向かっています。

<MCMS_KKT_NOBUKO2>が通っている職業訓練校「介護職員基礎研修科」では、今月末から始まる 施設での実習に向けて、連日、ベッドメーキングや体位変換や衣服の着脱などの演習をしているのですが、その授業の一環として宿題が出ました。
「おむつ体験」です。
介護される方の気持ちを少しでも実感できるように、実際に大人用の紙おむつをはめて排尿・排便をし、その感想を書いてくるように、というものでした。

宿題の発表があったときは驚きましたし、クラスの中もざわつきました。
でも、正直、わたしには好奇心がありました。
テレビのコマーシャルを見る限り、最近では良い“紙おむつ”も出ているようだし、そこまで大変じゃないんじゃないかしら、一度くらい試してみたいな、と。

甘かったです。

装着時間は夜中の0時45分。
付け心地は、というと、ごわごわして気持ちの良いものではありません。
でも、まだまだ好奇心の方が勝っていて、ふぅん、こんなもんなんだ、と、楽観視していました。
トイレに行くのを我慢していた状態でおむつをつけたので、すぐに尿意があったのですが、まだまだ!と、そのまましばらく横になっていました。
夜中の1時過ぎて、尿意が強くなってきたので、おしっこをしようとは思ったのですが…横になっていると、なんだかおむつから漏れてしまいそうで不安だったので、ベッドから起き上がり、ベッドの脇に立ったまま、どうしよう…と、迷いつつ、えぇいっ!とばかりに、おむつの中におしっこをしました。
生温かいものがすぐに股間に広がっていって、なんともいえない気分です。
でも、もっと気持ち悪いのはその後でした。
ズン!と おむつが重くなり、その重さ、生温かさ、湿っぽさに、すぐにもおむつを外したい!という衝動にかられました。
でも、ここですぐ外してしまったら体験になりません。しばらくこのままでいなければならないのです。
わたしは、横になることも座ることもできず、そのまま立っていました。
時計を見上げれば、まだたった4分しかたっていません。もう少し我慢、我慢!
湿っぽくずっしりと重たいおむつが、わたしの両股の間にあります。
生温かいおむつですが、少し足を動かすと、濡れた部分が冷たくてひやっとします。
それはとても不快な感覚でした。
10分、15分、20分… わたしはただじっと耐えていました。
25分、30分…もう、ダメっっ!!!
わたしは重いおむつを外し、お風呂場に直行してシャワーをしました。
気持ち悪い! としか言いようがありません。
シャワーをしてパジャマに着替えながら、おむつをしている高齢者の方々、体の不自由な方々のことを思いました。
なんとも言えない気分でベッドに横になると、時計は2時を回っています。
おむつって、コマーシャルみたいに爽快でもなんでもないんだなぁ…
子どもたちがまだ小さくて、紙おむつをしていた頃、1回のおしっこで取り換えるのがもったいなくて、あと一回くら大丈夫かな?なんて思いながらそのままにしていたことを、ふいに思い出しました。
子どもたちは重たそうなおむつをぶら下げたまま、はいはいしていたっけ…。
浅はかな考えが恥ずかしく、子どもたちに申し訳ないことをした、と、今さらながらに思いました。

しばらく眠って、朝の4時20分。
目が覚めると、いつものように便意があったのでトイレへ。
便器に腰かけた時、あ、そうだ!と思いつきました。便も、おむつでしてみたらどうだろう、と。
とはいっても、学校からもらった紙おむつは1枚だけ。おしっこをしたので、すでにビニール袋に入れて捨ててあります。
この際 いいっ!
わたしはビニール袋から使用済みの紙おむつを取り出して、もう一度それをはめました。
そして、その状態で排便!

わっ…。
少しおなかがゆるかったのか、いつもより柔らかい便が出るのが自分で はっきりわかります。
こ、これは無理っっっ!!と思いましたが、外さないで、そのまましばらく我慢してみることにしました。
不快極まりありません。
それでも15分ほどそのままでいて、それからおむつを外しました。
おむつを外すと、白いおむつの上には茶色の便がべったりと広がっています。
おむつだけではありません。わたしのお尻にも、便が広がっているのです。
ティッシュで拭くと、ティッシュにも沢山の便が付きます。
自分のものなのに、自分で始末しているのに、誰も見ていないのに、もう恥ずかしくて恥ずかしくて仕方ありません。
すぐにも丸めて捨てたいと思いましたが、まずはトイレに便を捨てなければなりません。
おむつから便を取ろうとするのですが上手にできず、今度は便器にまで付いてしまう始末。
もうっ!
とにかく急いで片づけを終え、大急ぎでお風呂場に走りこんで、シャワー!

着替えをすませ、こうしてパソコンの前に座ったのが5時49分、というわけです。

甘かった。
それしかありません。
こういうお世話を毎日してるんだよね、介護に携わる人たちは…と、介護する方々のご苦労を思いました。

そしてまた、介護される方々のことを思いました。
わたしは自分でおむつを取り換え、さっさとシャワーすることだってできたけれど、人にすべてを頼らなければならない人たちはどうだろう…
人に 自分の便まみれのおむつを取り替えてもらうなんて、想像するだけで顔から火が出るようです。
その上、汚れたおむつをすぐに取り換えてもらえなかったとしたらどうだろう…
不快、忍耐、失望、怒り、投げやりな気持ち、諦め…
いろんな思いがあるだろうなぁ…


おむつ体験。
たった一日、いえ、たった数時間の体験です。
それでもこの“おむつ体験“で気付くことができたことは本当に多かったと思います。
やってみなければわからないことがいっぱいあるんだなぁ…と、改めて感じた機会でした。
この宿題に感謝です。
先生、ありがとうございました。<m(__)m>

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