

宣教師をしている<MCMS_KKT_HIDETOMO2>と話せるのは、クリスマスと母の日、年に2回だけ。
今日は、母の日。
長男と電話で話せる日だ。
久しぶりにお兄ちゃんと話せる、ということで、弟たちも、大はしゃぎだった。
「誰が一番に話す?」
「ぼく!」
「ぼくだよ!」
「順番!順番!」
「じゃ、まず、まあちゃん!」
「次は、いっくん!」
「その次はたいちゃんね!」
「おばあちゃんが先の方がいいんじゃない?」
「じゃ、おばあちゃんの次にたいちゃん!」
「そのあとは?」
「ひゅうちゃん!」
「いや、いっしんくん!」
「いいよ!その次は?」
…という具合に話す順番を決めてから、電話のまわりにみんな集まった。
「じゃ、かけるよ」
「うんっ!」
それぞれが楽しそうに近況を報告し、次々に受話器をリレーしていく。
最後に受話器を手にしたのは、<MCMS_KKT_NOBUKO>。
「もしもし、ひでくん?」
「お? やっとお母さんの番がきたね」
「母の日だもん。大トリは、やっぱりお母さんでしょう!」
「ははは、それもそうだね!」
久しぶりに聞く長男の声はいきいきと明るく弾んで、元気な様子が伝わってくる。
少しの時間だけれど、長男との会話を楽しむことができた。
「じゃ、そろそろ切るね。ひでくん、いろいろ大変なこともあるだろうけど、頑張ってね!」
「うん、お母さんも頑張ってね!」
「頑張るよ。まだまだ頑張って子育てしないとね!」
「お母さんは、今のままでいいと思うよ」
「え?」
「お母さんが育てれば、みんないい子に育つよ」
「なに、それ、母の日のリップサービス?(笑)」
「いや、ほんとにそう思ってるよ。お母さんの愛があれば、みんないい子になるよ」
うわ、
直球、ど真ん中。
ヤバい。
泣きそう。
「まぁ! 母の日に、最高の褒め言葉を、ありがとうございます!」
照れ隠しでそう言って、笑って電話を切ったけれど、受話器を置いても、長男の言葉が耳にしっかり残っている。
ヤバい。
ほんとに泣きそうだ。
母の日にもらった 思いがけないプレゼント。
こりゃあ、もう、母さん、ますます頑張るしかありません!(●^o^●)
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