日替わりコラム

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20数年ほど前、「メイクラヴ」という言葉を初めて聞いた時、
「あっ、これ、これ!」と、叫びたくなった。

make love  愛を作る

なんて素敵な表現なんだろう!


日本語だと、“秘め事”、“夜の営み”、…みたいな表し方が多いように思うのだけれど、
その言葉には、まるで、“隠れてする悪いこと”のようなイメージがあって、<MCMS_KKT_NOBUKO>はずっと好きではなかった。
かといって、「セックス」では、あまりにストレートすぎるし味気ない。

だから、この、メイクラヴ、という言葉を知った時、あまりの素敵さに、感動すら覚えた。

英語で、性交は、lovemaking
性交することを、make love とも言うのだ。



独身時代、私は、足しげく映画館へ通っては、大好きな洋画を観ていたのだが、
洋画の中の夫婦は、私が知っている日本人の夫婦とは いつも全く違って見えた。

「愛してるよ」
「僕の幸せの源は、ただ、君の笑顔なんだ」
「朝、目が覚めた時、僕のとなりに君がいる、それ以上の幸せはないよ」

…なぁんて言葉を、熟年の夫が、臆面もなく、照れもなく、さりげなく口にする。
こんな言葉、うちの親が言ったことある???

年老いた夫が、台所に立つ妻のお尻に手を回し、「いいかい?」と、誘う。
妻は笑いながら、「もう、あなたったら。ちょっと待って頂戴」と、答える。
こんな行動、うちの親がしたことある?????

国によって、歴史も文化も習慣も異なるのだから、みんな違うのは当然だ。
でも、それにしても、外国の夫婦は、どうしてこんなに仲がいいんだろう。
どうしてこんなに 愛の言葉を惜しげもなく口にできるのだろう、…と、娘時代の私は、本当に、本当に憧れたものだ。

外国のやり方がいいとは限らない、ということは分かっている。
日本人がよく口にする「言わなくてもわかる」というのも、ある意味、真実だ。
でも、言わなくてもわかることの中には、言ってもらったらもっと嬉しいこと、が沢山ある。

だったら、お互い、口にすればいいのに。

大好きだよ。
感謝してる。
綺麗だね。
可愛いね。
尊敬してるわ。
あなたを誇りに思ってるの。
君を心から愛しているよ。 …って。


人を好きになると、一緒にいたい、と思う。
ずっとそばにいたい、と願う。
一つになりたい、と望む。

それは、ごくごく自然なことだ。

心が一つになりたいのと同じように、体も一つになりたい、と思う。
その行為のひとつが、セックスなのだろう。

それは、若いカップルのためだけのものじゃないはずだ。
恋愛感情は若い日がピークで、結婚生活を続けていくうちに色あせていくのでは寂しすぎる。
結婚してからも、年を重ねていっても、相手を思い求める気持ちを、失ってはいけないんじゃないか、と思う。


メイクラヴ。
愛を作る行為。
セックスをそういう行為だと感じられたら、相手をもっと大切に思えるんじゃないかしら。
…互いに年を重ねても。



私は<MCMS_KKT_EIJI2>と、しばしばキスをする。
夫は、子どもたちの前でも私に寄り添い、肩を抱く。

子どもたちが小さい時から、意識してそうしてきた。
子どもたちに、その行為を、悪いものだと感じてほしくなかったからだ。


子どもたちの周りには、性の情報が溢れている。
テレビ、映画、ゲーム、インターネット、本、雑誌、漫画…。
その情報の中には、性を、興味本位で取り上げているもの、
セックスを、ただのプレイ、としてしか考えていないもの、
女性の体を、商品のように扱っているものも少なくない。
正しくない情報も、歪んで偏った情報も含まれている。
そんな情報の大きな渦の中で、子どもたちは日々生活している。


とてつもなく激しいその流れを止めることなど、私の小さな力では、到底できっこないからだ。
自分がとても小さくて、とてもとても無力に思えてくる。

でも…、
私は、私にできることをするしかない、という思いに、最後はいつもたどり着く。


世の中の、逆らえないほど大きな流れとは違うものも、存在する、
ということを、子どもたちに伝えることができるのは、
家庭であり、お母さんだろう。


私は、お父さんが好きだから、結婚したの。
大好きだから、一緒にいたいと思ったの。
本当に大好きだから、ぎゅっと抱きしめて、一つになりたい、と思ったのよ。
だから、お母さんとお父さんは、愛し合って、
そして、あなたが生まれたの。
あなたがうちに生まれてきてくれたことが、お母さんは嬉しくてたまらない。


お母さんはお父さんが好き。だから、キスする。
お父さんはお母さんが好き。だから、抱きしめる。

それは、自然で、当たり前のこと。
愛し合っているから、大切に思っているから、人は優しく抱き合うんだよ。

そんなメッセージが子どもたちに伝わればいいな…と、これまでずっと願ってきた。


性教育の基本は、夫婦が仲良くすること、じゃないかと思う。
そして、
「あなたが生まれてくれて、あなたがいてくれて嬉しい!」と、子どもに伝えることじゃないかと思う。


だから、
時々けんかもするけれど、
投げ出さないで、諦めないで、
私たち夫婦の愛を大切に育てていきたい、と願っている。

子どもたちに、ちゃんと口に出して、
「愛してるよ!」「あなたは大切な存在よ!」と、言い続けたい、と願っている。


愛する子どもたちの幸せな未来のために…。


*この絵日記でも何回か紹介した「お母さん大学」で、MJ記者“しゃけさん”の、インタビューを受けました。 こんなに時間をとって自分自身のことを話したのは、本当に久しぶりのことです。 とっても楽しくて貴重な経験となりました。 しゃけさんの記事、ぜひぜひ のぞいてみてください(^−^)<MCMS_KKT_HEART>
http://www.okaasan.net/index.php?itemid=5531


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