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 朝、不動を幼稚園に送り、帰ろうとしていたら、一人のかわいい女の子に声をかけられた。
  「おばちゃん。ふうちゃんにはおかあさんがいないの?」
  えっ?と一瞬とまどいながら、「いるよ」と答えると、女の子が「どこに?」と尋ねたので、は笑いながら、「ここに!」と自分で自分を指さした。
  でも次の瞬間、突然気づいた。
  その女の子の質問の本当の意味を。
  その子は、毎日送り迎えしている私のことを、不動の“おばあちゃん”と思っていたのだ。
  その女の子にとって“おかあさん”は、20代後半か、30そこそこの若くてきれいな女性。年齢的に言えば、間違いなく私は“おばあちゃん”そのものなのだ。
  なるほどね!そういうこと!
  納得はしたものの、私が年をとっているのは紛れもない事実だし、動かしようがない現実なのだ。
  じゃ、どうする?
  若作りに徹しますか?
  髪をライトブラウンに染めて、繊維たっぷりのマスカラをつけて、やっぱミニスカにブーツですかね?
  ・・・なあんてことが実際にできるわけもなく、51歳の私は本気で考える。
  さあ、どうする?

  「もう年なんだもの、仕方ないわよ」と開き直るのはイヤだな。
  「どうせ私は・・・」と考えるのは好きじゃない。自分にできる努力はしてみないとね。
  とは言っても、どう頑張る?どう努力する?
  若さを追求するのは無理があるし、特別若作りしたいとも思わない。かと言って、何もしないでいいと思っているわけではもちろんない。・・・考えて、自分なりに答えを出した。
  “魅力的な女性”をめざせばいいんじゃないかしら?

  精神科医の斉藤茂太さんが、魅力的な自分になるためのアドバイスをこう書いている。
  「気に入ったおしゃれをすることは、自分に自信をつけ、気力を充実させ、当然に人の視線を意識することですから、その精神的高揚感が身を引きしめます。あえて言えば、おしゃれとは“気取る”ことです。気取りがエネルギーになるのです。気取る勇気を持つことです。・・・“笑顔”という最高のおしゃれも忘れずに」
 
  自分に関心を持って、自分を大切にして、自分を磨く。下を向かずに前を向いて、いきいきと笑っている。そして、いくつになっても、好奇心や感動やみずみずしさを失わず、輝いていられたら――魅力的な女性になれるかな?
 
  もしふうちゃんの友だちに、また「おばあちゃん?」と聞かれたら、にっこり笑ってこう言おう。
「違うよ。私はふうちゃんのお母さんなの。あなたのお母さんよりずっと年上だから、おばあちゃんみたいに見えるかもしれないけど、お母さんなのよ。年を取ったおばちゃんのとこにふうちゃんが生まれてきてくれたから、おばちゃんはうれしくてたまらないんだ