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 夜遅く帰宅すると、机の上に紙が一枚。
  「おかあさんだいすき」の文字は紛れもなく不動のものだ。
  “ふぅちゃん、お手紙書いてくれたんだ・・・”
  手に取って見ていると、心がじんと熱くなり、疲れが静かに消えていく。

  翌朝、「ふぅちゃん、ありがと! うれしかったよ!」と不動を抱きしめていると、一心が、日向が、大我が、我も我もと同じような手紙を手に、かけ寄ってきた。
  「みんなありがと!うれしいなぁ!」
  次々に抱きついてくる子どもたちに押し倒されそうになりながら、改めて思う。ほんとに子どもはお母さんが好きなんだなあ・・・と。

  不動の幼稚園で先月あった「絵本研修」が、の心から離れない。
  講師の方の「子どもたちにとってお母さんは、世界で一番好きな人なのです」という言葉に、私は心の底から共感した。
  子どもたちを育てながら、子どもの心の中にある母親への強い愛に、これまでどれほど驚かされただろう。苦しいほどに、切ないほどに、子どもはお母さんが好きなのだ。
  講師の方の言葉はこう続いた。
  「世界で一番好きな人にだっこされる。子どもたちにとって、こんなに幸せなことがあるでしょうか?」
  そうなのだ。子どもたちにとって、お母さんのだっこは、ただのだっこじゃない。それは、世界で一番好きな人に抱きしめられるという本当に特別な瞬間に違いない。
 講師の言葉はさらに続く。
  「世界で一番好きな人の膝の上で、世界で一番好きな人の声で本を読んでもらう。子どもたちにとって、これ以上に幸せな時間が他にあるでしょうか?」
  理屈じゃない。とにかく子どもはお母さんが好きなのだ。怒られようが、叩かれようが、邪険にされようが、お母さんが好きなのだ。世界中のだれよりも。
 
  でも、その時期は、たぶん、ずっとは続かない。まるで魔法にでもかかったように、子どもたちは何があってもお母さんを強く慕うけれど、その魔法は、たぶん、ずっとは続かない。
  子どもたちにもいつか、お母さんの欠点が見えてくる。お母さんの悪いとこ、弱いとこ、ダメなところが見えてくる。
  それでも尚、お母さんを愛し続けることのできる子どもというのは、一途にお母さんを愛していた小さい時期に、その愛を受け止めてもらえた子ども、その愛に応えてもらえた子どもなのじゃないかしら…と、この頃私は思うのだ。
  「おかあさん、だいすき!」という子どもの言葉を、軽く聞き流しちゃいけない。うるさがっちゃいけない。その言葉には、特別な思いが込もってるんだ。
  だから、ギューッと力いっぱい抱きしめて、「ありがとう!お母さんもあなたが大好きよ!」と、心を込めて言ってあげなきゃ。
  子どもがお母さんを無条件で慕ってくれる奇跡のような特別な時期を、もっともっと大切にしなきゃ。

  連日テレビで報じられる心痛む子どもの事件。泣きたい気持でニュースを見ながら、私は強く思うのだ。