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 広島の英智から宅急便が届いた。
 チョコレート、クッキー、クラッカー、ポテトチップス、ゼリー、プリン、おせんべいなどなどなど、段ボール箱いっぱいすべてお菓子!!あふれんばかりに詰めてある。
 11月生まれの不動日向への誕生日プレゼントだ。
 子どもたちはもちろん大喜び!「すごーい!」「すごーい!」を連発しながら、満面の笑顔で分けている。
 一日遅れて、今度は東京の天童から宅急便が届いた。同じく誕生日プレゼント。それぞれの子どもにぴったりの、実に気の利いた楽しいメッセージと贈り物。加えて、他の子どもたち全員への小さな駄菓子が、一人に二個ずつ入れてあった。
 「やった!当たりだ!」
 くじ付きの駄菓子を食べていた種恵が言った。
 「あら、当たり?よかったね、種恵ちゃん、ラッキーだね」
 「うんっ!」
 笑顔で次の一個を空けた種恵が叫んだ。
 「あっ!また当たりだ!」
 「えっ?すごい!二つとも当たりだなんて、種恵ちゃん相当運がいいよ!」
 「うんっ!当たりが出ると、何かすっごくいいことがあるような気になるんだよねぇ!」
 「よかったね!」
 「うんっ!」
 ニコニコ顔の種恵を横目に、「いいなあ、種恵ちゃんは」と言いながらお菓子を開けた大我が言った。
 「あっ!当たりだ!」
 「ほんと?」
 見ると、本当に『あたり』と書いてある。
 「へぇっ、こんなことってあるんだねぇ。二人とも当たりなんて、すごいじゃん」
驚いていると、日向が言った。
 「当たった!」
 「えっ?うそっ!」
 かけ寄るみんなの前に、日向が『あたり』の紙を高々と掲げた。
 すごーい!これって、ちょっとすごすぎだよね!
 「あたりだ!」
 叫んだのは一心だった。
 えーっ!?
 じゃ、もしかして、ふうちゃんも!?
 キョトンとしている不動のお菓子をのぞいたみんなは同時に叫んだ。
 「当たりだーっ!」

 息吹の分も愛実の分も、結局駄菓子のくじは全部が当たりだったのだ。

 「ねぇ、天ちゃん。どうやったの?」
 夜、お礼の電話の後に尋ねてみると、天童は「へへっ、すごいでしょ!」と得意気だ。
 「ねぇ、ほんとにどうしたの?教えてよ」
 「大人買いしたんだよ」
 「えっ?」
 「箱買いしたの!」
 どうやら駄菓子を大量に買って、当たりだけを送ってくれたらしい。
 「まったくもう!・・・・ありがとね!」

 母の日には花キューピットで花束が来るし、弟妹たちの誕生日には宅急便を欠かさない。
  そんな二人のお兄ちゃんについて、五年生の種恵が、しみじみ真顔で言った。
 「お母さん、いい子に育てましたねぇ」
 唐突なお褒めの言葉に、私は思わず噴き出した。
 「ありがとうございます。おかげでいい子に育ちました」

 ああ、子どもの成長って、…いい!!