絵日記トップページへ
   
   
 

 
 

 「いち、にぃ、さん、しぃ・・・」一心が数を数えている。「じゅうし、じゅうご、じゅうろく」ほほう!もう10以上の数もきちんと数られるようになったんだなあ、と思いながら聞いていると、「じゅうしち、じゅうはち、じゅうきゅう」と、一心はそこで一呼吸おいて、こう続けた。「にじゅうれい!」
 それから、「にじゅういち、にじゅうに」と続け、「にじゅうしち、にじゅうはち、にじゅうきゅう」そして、「さんじゅうれい、さんじゅういち、さんじゅうに・・・」と続けていった。
 へぇっ!
 私はすっかり感心してしまった。"にじゅうれい"か。これって理屈に合った数え方じゃないの。一の桁をちゃんと"0"と認識しているなんて!こりゃあスゴイ、スゴイ!さっそくみんなに知らせなければ!
 と、すぐに娘たちに報告し、にも伝え、さらに帰宅した二男に、「てんちゃん、聞いて!一心くんってスゴイよ!とっても賢いんだよぉ!ちゃあんと一の位の数を認識しているんだから!」と"にじゅうれい"のエピソードを紹介した。ところが二男は「お母さんは親バカだから、何でもかんでもすぐスゴイって言うもん」と、ちっとも驚いてくれない。そこで、「あら、てんちゃん。子どもってほんとに発想がスゴイんだよ!てんちゃんなんか小さい頃もっとユニークな数え方をしてたんだから」「えっ?どんな?」
 そこで、私は天童が小さかった頃の思い出を話してやることにした。

 「いち、にぃ、さん、しぃ・・・」と元気に数を数えていた天童は、「じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と順調に続けていたが、「じゅうしち、じゅうはち、じゅうきゅう」ときたところでピタリと止まってしまった。しかし二男は少し考えてから元気にこう続けたのだ。
 「じゅうじゅう!」
 それから、「じゅうじゅういち、じゅうじゅうに、・・・」とゆっくりと続けていき、「じゅうじゅうはち、じゅうじゅうきゅう」でまた止まり、また少し考えた後こう言った。
 「じゅうじゅうじゅう」

 「ねっ!これって絶対ユニークでしょ!スゴイでしょ!お母さん大好きなの!」と言うと、二男は苦笑しながら言った。
 「だから親バカって言ってんの!」

 そう?