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 長女二女と私、女3人で、映画「トロイ」を観に行った。"ブラッド・ピットのためにあるような映画"という評判通り、主演のブラピの、まあ、かっこよかったこと!名前はちょっと思い出せないけれど、ヘクトル役の男優さんも、本当に本当にステキだった!
 帰りの車の中は、もちろん映画の話で、もちきりだ。かっこよかったねぇ、立ってるだけで絵になるよねぇ、ホント、ステキだったねぇ・・・と、どんどん盛り上がっているうちに、思わず口がすべってしまった。「やっぱり男は体よねぇ!」
 すぐに娘が反応する。「えっ?お母さん、いつも、心が一番、中身が一番って言ってるじゃないの」
 そこで私も補足する。「うん。もちろん、心が一番よ!でも・・・体も大事!(笑)」
 そうなのだ。正直、私は筋肉に弱い。厚い胸、6つに割れた腹筋、太い腕・・・ゾクッとするほどときめいてしまう。
 ため息まじりに、ステキだったと連発していると、「そんなに言ってると、お父さんがブラピに焼きもち焼くよ!」と、娘にたしなめられた。
 そこで私は断言した。
 「あら、何言ってるの。お父さんだって、昔はブラピみたいだったんだから!」
 娘二人はほとんど同時に噴き出した。
 「お父さんがぁ!?」「ブラピィ!?」
 「そうよ!」と力強く答えると、
 「パンツ1丁で歩いてるお父さんがぁ!?」
 「どこででもオナラするお父さんがぁ!?」とツボにはまってしまったように、二人の笑いは止まらない。
 「まったく、いつまで笑ってるのよ!結婚した頃のお父さんは20代よ。あなたたちはまだ生まれてないから知らないでしょうけど、今みたいにおなかは出てないし、髪ももっとあったし、かっこ良かったんだから!」
 「あはははははは」「はーっはっははは」
 「腕は丸太みたいで、胸はぶ厚くて、たくましくて男っぽくて、ステキだったんだから!」
 「はーっはっはっはっはっは」「ひーっひっひっひっひ」
 「もうっ!ちょっと!二人とも、ちゃんと聞いてよ!」
 「わかった、わかった!ちゃあんと聞いてる、聞いてる!信ちゃんにとって、お父さんはブラピなんだよねっ!」
 「そうよ!」
 「ははははははははははは」「ひひひひひひひひひひひ」

 食事して、ドライブして、帰宅したのは12時過ぎ。まだ笑っている娘たちにおやすみを告げて部屋に戻ると、はベッドで眠っていた。
 タオルケットをけとばして、下着1枚で大の字になって、口を半分開けて、私のブラピはゴォーッといびきをかいている。
 ブラッド・ピットも年を取る。でも年を取っても、ブラピはブラピ。
 私の夫もそうなのだ。見た目は少々?変わっても、私にとって夫は夫。今も心ときめくステキな人だ。
 パジャマに着替えて、夫のとなりにすべりこむと、夫が眠そうな目を開けた。
 「お帰り。おもしろかった?」
 「うん!ブラッド・ピットが最高だった!」
 「ふぅん」
 「英治さんとブラピは変わらないって言ったら、麗花ちゃんとまあちゃんが大笑いするのよ。パンツ1丁で歩き回るお父さんがブラピィ?!って!」
 夫は眠そうな目で笑っている。
 「二人とも英治さんの若い頃を知らないからしょうがないけどね。でも、私って、ほんと、しあわせ!ステキな人と、20年以上もずーっと一緒にいられて!考えてみれば、私、毎晩、ブラピに抱かれてるようなもんだし!」
 ・・・と言い終わらないうちに、夫は太い腕をぐーっと伸ばして、ギューッと私を抱き締めた。
 ・・・ドキッ