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 「お母さん、ちょっと触ってみる?」
 そう言って突き出した二男の頭はつんつるりん!青々と剃ってある。
 それじゃあ、と、そーっと触ってみると、うぇっ!これって・・・この感触って・・・ええっと・・・
 「乾いたカエルのおなかみたいでしょ!」と二女が言った。
 そ、そう!そうかもね!つるっとしたような、ぬめっとしたような、これってカエルのおなかかも!
 「さわらせて!さわらせて!」と次々に弟たちに請われるまま二男は頭を突き出している。
 二男の髪形の変化にはもうほとんど動じなくなった。次はどうするのかな?と楽しみでさえある。

 "天童"という名前は、二男に実にぴったりだと、時々妙に納得する。天真爛漫というか天衣無縫というか、のびのびと大らかで、マイペースでわがままで、でも決して憎めない。
 そんな二男がこの頃悩んでいる。
 定時制高校の4年生である彼は、長男と同じく来年卒業の時を迎えるのだが、その後の進路のことで迷っているのだ。アドバイスになっているかどうかわからないけれど、親の言葉にも耳を傾けてくれながら、彼は真剣に考えている。どういう結論を出すのか、夫と私はそっと見守っているところ。
 でも、ほぼ確実なのは、二男もまた来年家を巣立つということだ。
 これまで毎年、毎年、増え続けていた家族が、初めて減るのだから、寂しくない訳ではないけれど、祝福して送り出したいと、心から願っている。

 「お母さん、ちょっと触ってみる?」
 翌日、二男がまた頭を突き出してきた。たった一日で、髪の毛がほんの少し出てきているのだ。
 そーっと触ってみると、うぉっ!これって・・・この感触って・・・ええと・・・ええっと・・・
 「牛の舌みたいでしょ!」と二女が言った。
 そ、そう!そうかもね!ザラッとしたような、ジョリっとしたような、これってほんとに牛の舌かも!

 という訳で、現在二男は、牛の舌状態の頭で、元気にバイトに学業(?)励んでいる。

 天ちゃん、ガンバレ!!