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 「罰則の強化は犯罪の抑制に効果があるか?」と、難しい質問をされたら、今の私は「はい!」と即答する。

 先日、郵便局で12000円を支払ってきた。
 「すみません、あの・・・500円玉ばかりなんですけど、いいですか?」と尋ねると、「いいですよ」と快い返事。そこで私は、パンパンにふくれあがった財布からジャラジャラジャラと、500円玉23枚と100円玉5枚を取り出した。貯金箱を開け、なけなしのお金で支払ったのは速度違反の反則金。
 そうなのだ・・・やってしまった・・・。

 夜のいなか道――
 快適に走っているつもりだったら、前方に警察官の持つライトが見えた。脇道に入るよう指示されたので、"あれ?飲酒運転の取り締まりかな?"なんて思いながら、「お疲れさまでーす!」と笑顔で止まると、「ちょっとスピードが出過ぎてましたねぇ」との一言。えっ?ええっ?
 促されて隣のワゴン車の中に入ると、先客が2名。みなスピード違反らしい。
 指定速度40km/hのところを、19km/hオーバーで走っていた、との説明を受けながら、全身の力が抜けていく。減点1点、反則金12000円と告げられたところで、ついに頭は真っ白になった。書類に記入しながらも、心ここにあらず、という感じ・・・。
 「もうちょっと抑えて走って下さいね」
 「・・・はい」
 「気をつけて帰って下さい」
 「・・・はい」
 
 12000円、12000円、12000円、・・・・・・12000円!
 帰り道、頭の中は12000円でいっぱいだ。
 あ〜、ふぅ〜っ、うぉ〜っ
 スピードを出し過ぎた私が悪いのだ。そう!これはきっと"いましめ"だ!大きな事故をおこしてしまう前に捕まってよかったんだ。うん、よかった、よかった!本当によかった!・・・
 ・・・・・・・・・と、思ってはみるけれど、12000円、12000円、あぁ、12000円!!!

 ・・・で、私は今、めっちゃくちゃ気をつけて運転している。
 フッとスピードが出そうになると、頭の中に「12000円っ!!」と浮かんでくるのだ。"なるほど、確かに罰則には犯罪の抑止力がある!"なぁんて苦笑しつつ、安全運転、安全運転。ひたすら、ひたすら、安全運転!!
 ・・・ふぅっ・・・