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 いつから?と考えてみるけれど、気づいた時には菓子まき≠セった。古い記憶をたどってみると、私が子どもだった頃、実家では節分の際にいつもお菓子をまいていた。
 外にはもちろん豆をまくのだが、家の中には、あめ玉やらキャラメルやらチョコレートやら、たくさんのお菓子がまかれていたのだ。お菓子をまくのは必ず母の役だった。

「福はー内!」

母の声と共にお菓子が宙に舞うと、私や弟はもちろん、祖父も祖母も父も、競って拾い集めたものだ。
 菓子まきが何年続いたのかは忘れてしまったけれど、そんな節分は私にとって楽しい思い出に満ちている。だから、結婚して新しい家庭を持った時、ごく自然にうちでも菓子まきが始まった。
  実家と違うのは、鬼の存在だろうか。実家の節分には鬼は登場していなかったけれど、今の我が家には毎年欠かさず恐いパパ鬼が出現しては大あばれして、子どもたちを泣かせている。でも、恐い鬼が去った後に待ってるのは楽しい楽しい菓子まきだ。(実家の父が亡くなってからは母も加えて節分をすごしているのだが、お菓子をまく役は今でも母だ)

「福はー内!」

の声も高らかに母がお菓子をまくと、19歳の長男から2歳の七男まで一斉にお菓子にむらがっていく。もちろん夫も私も!
 菓子まきを終え「1,2,3…28、29…36、37…」と、戦利品のお菓子を数えている子どもたちの顔は、どれも無邪気でかわいらしい。

 この子たちもやがて結婚し、それぞれの家庭を持つだろう。…その時には、どんな豆まきをするのかな?