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 かかとがガサついて困っている。うっかりクリームを塗らないでいるとすぐにガサガサになるし、そのまま放っておこうものなら亀裂が何本も入ってしまう。
 若い頃は、かかとにクリームなど塗ったこともなかったのに、今ではクリームは必需品。なるほど私は年を取っているんだな、と感じるのは割れたかかとを見る時だ。
 しわが増え、しみが増え、白髪が増え、脂肪が増え、体形が崩れ、日々着実に私の肉体は50代に向かっている。でも心の方はというと、私が若い頃にイメージしていた50代とは随分かけ離れている。心は肉体と正比例して衰えていくのではない、というのが、中年の私の心からの実感だ。そのことを夫に話してみると、夫も同じ気持だった。
 「うん。外見と中身は違うよね。外見は変わっても、中身は昔と変わらない」
 そうなのだ。見た目は急激に変わったとしても、心の中にそんな急激な変化はない。
 衰えた肉体の中で、心は若さを保っている。いや、むしろ、心はまだ成長を続けている。私の中には、感動も、ときめきも、情熱も、向上心もいっぱいある。
 肉体の衰えを止めることはできないけれど、その衰えは、心を成長させるためにあるのかもしれないな。
 コチコチのかかとにクリームを塗りながら、私は今、自分の身体をいたわることを学んでいる。
 "今日も一日お疲れさま!
  明日もよろしくお願いします"