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 「ん?」とが首をかしげた。
 「なに?」と聞いてみると、夫は
 「背中が割れてる」と言った。
 「え?なに?」と重ねて尋ねると、夫は
 「信ちゃんの背中が少し割れてるよ」と答えた。
 ええっ!?私の服、破けてる!? 慌てる私を夫は抱き寄せ、背中の真ん中に手を当てて言った。
 「ほら、ここ!ちょっと割れてる!」
 あっ!!
 夫が何を言っているのか、その瞬間に理解できた。
 「ほんと?割れてる?」
 「うん、割れてる」
 「ほんとに?」
 「うん、ほんとに!」
 「ひやっほう!!」
 万年さなぎ状態の私の背中が、ほんの少し割れてきた、つまり、羽化が始まった、と、夫は今言っているのだ。

 7月11日の日記『ぼくのさなぎちゃん』に書いてあるが、あの時長女に「お母さん、いつまでさなぎやってるの?」と言われて以来、実はちょっとばかり努力してきた。そのちょっとばかりの努力を、夫は"さなぎの背中が少し割れてきた"という表現でしっかり認めてくれたのだ!
 がぜんやる気がわいてきた!せっせせっせと部屋を片付け、テキパキテキパキ茶碗を洗う。うふふふふ、美しい蝶に変態できる日は近いかもしれませんよぉ!
 そんな私を横目で見ていた長女の麗花がまたまた一言。
 「羽化してみたら、蛾だったりして!」

 んもうっ!