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 初めてその言葉を見たのは10年余り前、友人の家のトイレの壁だった。
 「批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします」という言葉で始まる散文詩は、読み始めた瞬間から私の心をぐいっとつかんだ。
 便器にこしかけたままゆっくりと読んでいくと、胸いっぱいに深い感動が広がっていく。
 トイレから出てすぐに友人に尋ねてみると、それは"アメリカインディアンの教え"というものだと教えてくれた。早速書き写させてもらったその詩は、私の"言葉の宝石箱"の大切なひとつとなった。
 その後も、子どものクラスの学級新聞や、地域の情報紙など、いろいろな所でこの詩を目にすることがあった。たぶん、たくさんの人たちがこの言葉に心を打たれたからだろう。
 ラジオの番組でパーソナリティがこの詩を朗読したことが大反響を呼びおこしたことや、作者が、ドロシー・ロー・ノルトという女性だということなどは後から知った。
 それからまた何年もたって、壁に貼っていた紙もいつのまにかどこかへやってしまっていたの だが、片付けをしていたらひょっこり出てきた。
 久しぶりに読み返してみると、一言一言が心に沁みる。
 きれいに書き直して、また貼っておこうと思う。

批判ばかり受けて育った子は
非難ばかりします

敵意にみちた中で育った子は
だれとでも戦います

ひやかしを受けて育った子は
はにかみ屋になります

ねたみを受けて育った子は
いつも悪いことをしているような
気持ちになります

心が寛大な人の中で育った子は
がまん強くなります

はげましを受けて育った子は
自信を持ちます

ほめられる中で育った子は
いつも感謝することを知ります

公明正大な中で育った子は
正義心を持ちます

思いやりのある中で育った子は
信仰心を持ちます

人に認めてもらえる中で育った子は
自分を大事にします

仲間の愛の中で育った子は
世界に愛をみつけます

作:ドロシー・ロー・ノルト
訳:吉永 宏