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 「おかあさん、しゅくだいだよ!」
四男の日向が、幼稚園から画用紙を持って帰ってきた。宿題は、"お母さんの絵を描くこと"母の日に向けて、近くのショッピングセンター内に幼稚園の子どもたちの絵が展示されるとのことで、そのための宿題だった。
 「おかあさん、こっちむいて!」
 机の前にすわった日向は張り切っている。
 「かわいく描いてね!」
 「うん!」
 日向画伯の手が動き始めた。
 ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん
 画用紙のまん中に、ダイナミックに肌色を塗っていき、それを黒のクレヨンで丸く囲むと、その中に目を描いて、口を描いて、髪を塗って、体を描いて、花を描いて・・・
 クレヨンを持つ画伯の手は、おもしろいようにスイスイスルスルと画用紙の上を勢いよく動いていき、やがて、「できたっ!」の声と共にピタリと止まった。
 のぞいてみると、こっちが照れてしまうほどのにこにこ顔のお母さんだ。
 「うわぁ・・・!こんなにかわいく描いてくれてありがとう!お母さん感激!」とながめていると、「あっ、わすれてた!」と日向は再びクレヨンを手にとって、一つ、二つ、三つと赤いハートを書き足し始めた。
 「ひゅうちゃん、ハートも描くの?」
 「うん!ひゅうちゃんとおかあさんは、ラブラブだからね!」

 私はこういうセリフにすこぶる弱い。
 頑張るぞ!
 この絵の中の、かわいいステキなお母さんにもっともっと近づけるように。