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 ミートソースを作っていると、味見をしにきた二女が言った。「おいしー!」
 にっと笑った私に向かって二女は続けた。 
 「お母さん、料理うまいのになぁ」
 「えっ?」
 「お父さんがきのう嘆いてたよぉ」
 「なんで?」
 「毎晩夕飯作るのがたいへんだって」
 「あらいやだ、お母さんもちゃんと作ってるじゃない」
 「うん。たま〜にねっ!お母さんもやればできるんだから頑張りなさいね!」
 「は、はーい」

 不動と遊んでいると、今度は長女が笑いながら言った。
 「お母さんって、ほんと、しあわせよねぇ!」
 「え?なんで?」
 「そうやってさ、毎日ふうちゃんと遊んで暮らして」
 「な、なによ、それ」
 「だってさぁ、お母さんって、いっつ見てもふうちゃんや一心くんと、楽しそーに遊んでるもん」
 「ちっちゃな子と遊んであげるのって、とってもだいじなことなんだよぉ!」
 「でもさ、そうやって遊ばせといてくれるのって、お父さんぐらいしかいないよ」
 「そうかなぁ」
 「そうだよ!お母さんはお父さん以外の人と結婚してたら、きっと二日で離婚させられてたね!断言する!」
 「ひ、ひどい!」
 「お父さんは誰と結婚してもうまくやっていけるだろうけど、お母さんはお父さんとじゃなきゃ絶対ダメだよ」
 「そんなぁ・・・」

 数十分後、帰ってきたにかけ寄って、私はすぐに聞いてみる。
 「ねぇ、英治さん!私のこと好き?」
 「うん!」
 「愛してる?」
 「うん!」
 「私と結婚してよかった?」
 「うん!」
 「今、幸せ?」
 「うん!」
 「英治さん、私じゃなきゃダメでしょ?」
 「うん!」
 「ほんとに?」
 「うん、ほんとに!」
 「そこんとこ、もっと大きな声で言ってよ。ねぇ、英治さんは私じゃなきゃダメなんだよね!」
 「はい!信ちゃんじゃなきゃダメです!」
 「ちょっと!麗花ちゃん、愛実ちゃん、聞いた?今、聞いた?お母さんじゃなくちゃダメなんだって!」


 長女二女は顔を見合わせて笑うと、声を揃えて言った。
 「バカップル!」

 
 
   
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