KKTドローン中田の南極日記

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ブリザード

2017/3/10

南極大陸で初体験となったブリザード。事前にどういうものか話では聞いており、「せっかく南極にきたのだからブリザードも体験したいな」と軽く考えていました。しかし、その考えの軽さ、甘さを思い知ることになる予想以上の厳しさでした。
私がS17に滞在していた時は、風速が約15〜25メートルのブリザードが度々襲来。その風の強さは、まるで台風。しかも台風のような一時的な強さではなく、数日も同じ強さで吹き続けるのです。そのため、屋外での作業や観測などは全て行う事が出来なくなります。

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雪上車や食堂棟の中にいても、強風が作るブオー!という低い音と振動に包まれるのではじめは不安になりました。そしてブリザードは大量の雪ももたらしますので、雪上車などの風下にはドリフトという吹き溜まりの雪山が作られます。外を移動する際には強風と視界の悪さで、このドリフトに足を取られ転倒することもよくありました。加えて激しく叩きつける雪もとても厄介。顔はベチャベチャに濡れるし、ポケットのファスナーが少しでも開いていようものなら、気が付いた時にはポケットの中にはドッサリと雪が詰まっています。

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上の写真のように数メートル先でもこのような視界です。写真に写っているロープはライフロープ(命綱)といい、拠点小屋と各雪上車など人が行き来する場所を結んでおきます。ブリザードで視界が効かないときに、体に固定した金具をこのロープに接続して移動するのです。風が更に強くなり視界も悪化した場合には事故防止のためにリーダーの判断で外出禁止となりますが、幸い今回はそこまでには至ませんでした。
寝泊する雪上車から食堂やトイレなどがある拠点小屋まで、100メートルほど歩かなくてはなりません。ブリザード中はこの僅かな距離の移動でも、最大限に注意して行動することになり緊張の連続で大変です。そして、ブリザードが去った後には雪かき作業が待っているのでした...。

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