KKTドローン中田の南極日記

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いざ、南極大陸へ

2016/12/22

予定よりも早く、22日の15時20分にしらせを出発することが決定。準備万端で飛行甲板からヘリコプターに乗り込みます。

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 今回私は、無人航空機の技術者として第58次南極観測隊に参加しています。その中でも気象と雪氷を観測する気水圏研究グループでのオペレーションが私の任務です。観測隊の多くは東オングル島にある昭和基地に滞在することになりますが、私を含む気水圏研究グループの6名は南極大陸上の「S17航空拠点」という所に約40日間滞在します。この6名は、国立極地研究所の平沢さんをリーダーとする通称「S17平沢チーム」。チームメンバーはとても個性的な研究者ばかり。みんなの紹介は別の機会にでもしっかりとしたいと思います。

 さて、今日のしらせからの出発は、翌日の物資輸送の為に残った1名を除くチーム5名と、設営や雪上車立ち上げのための機械班4名の合計9名。ヘリは途中で昭和基地に寄り、57次越冬隊のフィールドアシスタントの1名を乗せて、まずは雪上車と橇(そり)がデポ(保管)されているS16という場所に着陸しました。

 そして15時33分、南極大陸での第一歩を踏みました。その瞬間を意識してはいましたが、ヘリの轟音と慌ただしく始まる荷降ろし作業に、南極大陸初上陸の感動に浸る余裕などは全くありませんでした。この日のヘリ輸送はこの1回。10名と最小限の荷物で、残りは翌日になります。

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 S16は、S17から約1kmの距離に位置し、10台の大型雪上車と約30台の橇がデポされています。そこで4台の雪上車を起動し、12の橇を準備します。S17平沢チームの物資は約6トン。物資の多くは屋外での保管になりますが、雪面に直接置くと雪に埋まってしまうため、全て橇の上に置かなくてはなりません。また雪上車4台は、S16からS17間約1kmの輸送や、観測、宿泊に使用。どちらも南極大陸上での活動では無くてならないものです。

 しかし、雪上車と橇は雪原にポンと置かれている訳ではありません。日々吹き荒れる風で、雪に埋もれ、日が当たる部分は凍りついてしまっています。

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 機械班が雪上車の点検・整備をするためにも、雪に埋もれた部分を掘らなくてはなりません。雪は部分的にガチガチの氷になっており、雪かきの経験のない私にはかなりハードな運動になりました。みんなで頑張った甲斐もあり、無事に目標の雪上車の起動も完了。橇の引き出しも順調で、ひとまず休憩することに。時計を見ると既に18時を回っています。この季節の南極では日が沈まないので、18時でも昼間のような明るさです。しらせではとっくに夕食を済ませている時間ですが、明るい中での屋外作業は時間の感覚が大きく狂います。この休憩でようやく南極に来たんだという実感が沸きました。

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