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KKTドローン中田の南極日記

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帰路のオーロラ

2017/3/16

夏の間は日が沈まなかった南極も1月中旬には日没するようになり、3月に入った現在は夜間は真っ暗です。帰路についた砕氷艦「しらせ」が南極大陸の沿岸を真東に航行している間は、南極での暗い夜を迎えることが出来るわけです。そこで楽しみにしていたのがオーロラ。
往路のしらせでも1度は見る事が出来ました(記事「オーロラ」参照)が、より南で見る真夜中のオーロラは全くスケールが違いました。

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頭上のオーロラを見ると激しく動いています。グルグルと渦を巻いたりまるで風になびくように揺らいだり、次々と形が変わっていきます。その美しさに、甲板に出ている他の隊員たちと一緒に思わず「おおー!」と声をあげてしまいました。

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澄んだ大気と人工の灯りが全くない環境での星空は、日本のものとは比較になりません。この吸い込まれるような満天の星空だけを見ても感動します。その星空と競うかのように輝くオーロラ。深夜の甲板は氷点下ですが、寒さも忘れてついつい長時間見惚れてしまいました。そしてカメラのシャッターを押す手もなかなか止まりません。でも夜更かしはそこそこにしないと翌日が辛いですね(笑)。

蜃気楼と日暈

2017/3/14

S17では、天気がよい日によく蜃気楼(しんきろう)を見ることができました。元々の風景を知らないと分かり辛いかと思いますが、遠くにある山や氷山の形が縦方向に引き延ばされ歪んだ形になって現れます。

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蜃気楼とは、密度が違う空気の層で光が屈折する現象。その空気の層は薄いものなのでしょうか。座った位置と、立ち上がった位置では随分と見え方が変わります。

うす曇り空の日に、よく見えていたのが「日暈(ひがさ・ハロ)」です。太陽の周りに大きな光の円が出来ています。これは熊本でも、たまに見ることができますね。

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これらの自然現象、いつもよく見えていたために、途中からあまり気に留めなくなってしまいました。

ブリザード

2017/3/10

南極大陸で初体験となったブリザード。事前にどういうものか話では聞いており、「せっかく南極にきたのだからブリザードも体験したいな」と軽く考えていました。しかし、その考えの軽さ、甘さを思い知ることになる予想以上の厳しさでした。
私がS17に滞在していた時は、風速が約15〜25メートルのブリザードが度々襲来。その風の強さは、まるで台風。しかも台風のような一時的な強さではなく、数日も同じ強さで吹き続けるのです。そのため、屋外での作業や観測などは全て行う事が出来なくなります。

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雪上車や食堂棟の中にいても、強風が作るブオー!という低い音と振動に包まれるのではじめは不安になりました。そしてブリザードは大量の雪ももたらしますので、雪上車などの風下にはドリフトという吹き溜まりの雪山が作られます。外を移動する際には強風と視界の悪さで、このドリフトに足を取られ転倒することもよくありました。加えて激しく叩きつける雪もとても厄介。顔はベチャベチャに濡れるし、ポケットのファスナーが少しでも開いていようものなら、気が付いた時にはポケットの中にはドッサリと雪が詰まっています。

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上の写真のように数メートル先でもこのような視界です。写真に写っているロープはライフロープ(命綱)といい、拠点小屋と各雪上車など人が行き来する場所を結んでおきます。ブリザードで視界が効かないときに、体に固定した金具をこのロープに接続して移動するのです。風が更に強くなり視界も悪化した場合には事故防止のためにリーダーの判断で外出禁止となりますが、幸い今回はそこまでには至ませんでした。
寝泊する雪上車から食堂やトイレなどがある拠点小屋まで、100メートルほど歩かなくてはなりません。ブリザード中はこの僅かな距離の移動でも、最大限に注意して行動することになり緊張の連続で大変です。そして、ブリザードが去った後には雪かき作業が待っているのでした...。

「南極日記」関連放送

◎2017/3/24(火) KKTニュース「KKTカメラマン南極観測から帰国」

南極での食事・番外編!

2017/3/7

S17拠点での日々の食事は、小塩さんの活躍によりとても充実したものです(記事「南極大陸での食事」参照)。そして更に、メンバーそれぞれのアイデアで、南極大陸上では予想外の食事を楽しむことが出来ました。

まず、大阪から参加の小西さん(記事「メンバー紹介」参照)が、材料と共に南極に持ち込んだのが「たこ焼き」の鉄板。大阪ではどこの家庭にも必ずあるそうです。みんなで囲みながら「たこ焼きを」を焼くのは盛り上がりました。でも、千枚通しを使いクルクル回してキレイに焼き上げるにはコツが必要。

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焼き上がった分を食べながら、交代で次々に焼き上げて行きます。クルクル回すコツを掴むと、たこ焼きを焼くのってとても楽しいですね!「熊本に帰ったら我が家もたこ焼きの鉄板を買おう」と決意。

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次に、南極では無さそうで「あり」だったものが屋外でのバーベキュー。日本ではなかなか想像出来ませんでしたが、南極でも夏のこの時期はさほど気温は低くありません。食堂棟からテーブルとイスを外に出し、炭火を起こしてバーベキュー開始です。

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大氷原の上で食べるお肉の味は格別です。しかし、やっぱり南極。手に持っている皿の焼肉のタレが、いつの間にかシャーベット状に凍っていました。熱々のお肉もさっさと口に運ばないと、すぐに冷めてしまうのは南極ならではですね。

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そしてグリさん(記事「メンバー紹介」参照)には、故郷のウイグルの麺料理「ラヴメン」を振る舞ってもらいました。ウイグルの民族衣装姿で、手際よく小麦の生地から麺を伸ばすグリさんの動きはまるで麺職人。ラヴメンはウイグルの家庭料理のひとつだそうで、このような麺作りはよくするそうです。

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手延なので切れ間がなく、長くてコシがある麺はうどんにも似た感じです。それを鶏肉と野菜を炒めた具とからめながら頂きます。具はその色からもわかるようにかなりの辛さ。顔には汗が吹き出しますが、クセになる美味しさです。

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ああ、この記事を書いていたらお腹が空いてきました(笑)。

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