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KKTドローン中田の南極日記

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ついに帰国

2017/5/12

皆さん申し訳ございません!帰国のバタバタで更新を怠けておりました。
まだまだ南極の話は尽きませんので、当分はこの「南極日記」にもお付き合い下さいね。

さて、第58次南極観測隊が帰国したのは3月23日ですが、その前後の話を少し紹介したいと思います。
帰路の「しらせ」に乗ったのは2月10日。そこから南極沿岸の海洋観測などを行いながら1ヶ月ちょっと掛けてオーストラリアを目指します。
そしてシドニーに到着したのは3月20日です。

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4ヶ月ぶりに見る文明!緑!そして久しぶりの陸地!今まで船の上からは氷か海しか見えなかったのに、「しらせ」が都会の風景に包まれて行くことがちょっと不思議な感じがしました。そしてシドニーでしばしの休息。ちょっと前までは氷点下の世界にいましたが、シドニーの気温は30度。しかし、その気温のギャップにも直ぐに慣れ、汗だくになりながら博物館巡りをしたり、食べ歩きをしたりとシドニーでの一時を楽しみました。

3月22日は、いよいよ日本に向けて飛行機で出発です。香港経由で羽田空港に向かいます。機内では南極のミッションが終わるというちょっとした寂しさと、早く家族に会いたいという気持ちが入り混じりる複雑な心境。普段飛行機の中では直ぐに熟睡してしまう私ですが、この時はなかなか眠ることができませんでした。

3月23日、ついに羽田に到着(この模様はこちらの記事で紹介)。観測隊やS17のメンバーとお別れの挨拶を交わし、それぞれで空港から帰って行きます。私もここで熊本行きの飛行機に乗って行くはずでしたが、実はまだまだ熊本には帰らないのでした...

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帰国の前日から幕張メッセでドローン関連の展示会が開催されており、そこでの仕事(と、言っても業界関係者への挨拶が主ですが)で2日間幕張に滞在。熊本に帰ってきたのは3月25日でした。やはり約4ヶ月ぶりの家族との再会は嬉しいものです。私には1歳ちょっとの息子がいるのですが、予想通り私の事を忘れている様子。髭面になって帰って来たこともあり、私が誰だか分からずしばらくは泣きながら逃げ回られていました(笑)。

南極にいる間は「帰国したら◯◯を食べよう。◯◯に行こう。あれしよう、これしよう」を考えていたのですが、実際に戻って来て普段の生活になってしまったら然程その考えにも拘らなくなってしまいました。日常生活に戻ってしまうと、南極にいた事が夢だったような、遠い昔のようにも思えてしまうので不思議なもんですね。

帰路のオーロラ

2017/3/16

夏の間は日が沈まなかった南極も1月中旬には日没するようになり、3月に入った現在は夜間は真っ暗です。帰路についた砕氷艦「しらせ」が南極大陸の沿岸を真東に航行している間は、南極での暗い夜を迎えることが出来るわけです。そこで楽しみにしていたのがオーロラ。
往路のしらせでも1度は見る事が出来ました(記事「オーロラ」参照)が、より南で見る真夜中のオーロラは全くスケールが違いました。

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頭上のオーロラを見ると激しく動いています。グルグルと渦を巻いたりまるで風になびくように揺らいだり、次々と形が変わっていきます。その美しさに、甲板に出ている他の隊員たちと一緒に思わず「おおー!」と声をあげてしまいました。

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澄んだ大気と人工の灯りが全くない環境での星空は、日本のものとは比較になりません。この吸い込まれるような満天の星空だけを見ても感動します。その星空と競うかのように輝くオーロラ。深夜の甲板は氷点下ですが、寒さも忘れてついつい長時間見惚れてしまいました。そしてカメラのシャッターを押す手もなかなか止まりません。でも夜更かしはそこそこにしないと翌日が辛いですね(笑)。

蜃気楼と日暈

2017/3/14

S17では、天気がよい日によく蜃気楼(しんきろう)を見ることができました。元々の風景を知らないと分かり辛いかと思いますが、遠くにある山や氷山の形が縦方向に引き延ばされ歪んだ形になって現れます。

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蜃気楼とは、密度が違う空気の層で光が屈折する現象。その空気の層は薄いものなのでしょうか。座った位置と、立ち上がった位置では随分と見え方が変わります。

うす曇り空の日に、よく見えていたのが「日暈(ひがさ・ハロ)」です。太陽の周りに大きな光の円が出来ています。これは熊本でも、たまに見ることができますね。

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これらの自然現象、いつもよく見えていたために、途中からあまり気に留めなくなってしまいました。

ブリザード

2017/3/10

南極大陸で初体験となったブリザード。事前にどういうものか話では聞いており、「せっかく南極にきたのだからブリザードも体験したいな」と軽く考えていました。しかし、その考えの軽さ、甘さを思い知ることになる予想以上の厳しさでした。
私がS17に滞在していた時は、風速が約15〜25メートルのブリザードが度々襲来。その風の強さは、まるで台風。しかも台風のような一時的な強さではなく、数日も同じ強さで吹き続けるのです。そのため、屋外での作業や観測などは全て行う事が出来なくなります。

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雪上車や食堂棟の中にいても、強風が作るブオー!という低い音と振動に包まれるのではじめは不安になりました。そしてブリザードは大量の雪ももたらしますので、雪上車などの風下にはドリフトという吹き溜まりの雪山が作られます。外を移動する際には強風と視界の悪さで、このドリフトに足を取られ転倒することもよくありました。加えて激しく叩きつける雪もとても厄介。顔はベチャベチャに濡れるし、ポケットのファスナーが少しでも開いていようものなら、気が付いた時にはポケットの中にはドッサリと雪が詰まっています。

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上の写真のように数メートル先でもこのような視界です。写真に写っているロープはライフロープ(命綱)といい、拠点小屋と各雪上車など人が行き来する場所を結んでおきます。ブリザードで視界が効かないときに、体に固定した金具をこのロープに接続して移動するのです。風が更に強くなり視界も悪化した場合には事故防止のためにリーダーの判断で外出禁止となりますが、幸い今回はそこまでには至ませんでした。
寝泊する雪上車から食堂やトイレなどがある拠点小屋まで、100メートルほど歩かなくてはなりません。ブリザード中はこの僅かな距離の移動でも、最大限に注意して行動することになり緊張の連続で大変です。そして、ブリザードが去った後には雪かき作業が待っているのでした...。

「南極日記」関連放送

◎2017/3/24(火) KKTニュース「KKTカメラマン南極観測から帰国」

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