信子かあさんのちょっとひといき

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Vol.17「新しい色」

2018年1月26日更新

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珍しく夫と二人きりになった夜、コタツに入って、とりとめのない話をしました。

「ねえ、英治さん、イメージしてみて。

赤い粘土の球と白い粘土の球があったとします。その二つを重ねてくっつけて、雪だるまを作る。これが①番ね。

赤い粘土の球と白い粘土の球を棒の両端に刺して、バーベルを作る。これが②番。

③番は、赤い粘土の球と白い粘土の球を合わせて捏ねて、ひとつの丸い球を作る。

この中で神様が言われる「結婚」は③番なんだって。

①番と②番は、簡単に引き離したり分けることができるけど、③番は簡単に離せない、というか 分けることはできないでしょ。

神様が言われる "一体となりなさい" って、そういうことなんだって! 赤と白のマーブルの粘土をイメージすると、そんなふうにぎゅっと一体になったら、それをもう2つには分けられないもんね」


「ずっと捏ねてたら、赤でもない、白でもない マーブルでもない ピンクになるよ。その作業が結婚なのかもしれないね」


「え?」


「時間をかけて、何年も、何十年も捏ねて、新しい色を作りあげていく作業。それが結婚なのかもしれないなぁ」


「そうねぇ。そうかもねぇ」


...

結婚した娘たち、息子たちも、そうやって 二人の新しい色を作っていくんだろうなぁ... (^ν^)...


...


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静かに夜は更けて、テレビでは関東の大雪のニュースが流れています。

Vol.16「夢の世界」

2018年1月19日更新

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小さい頃、何才くらいだったかなあ? 幼稚園児の頃?いや、もっと前?

よく覚えていないのですが、ある日、大牟田だったか、八代だったかで、高い煙突を見ました。

煙突からは沢山の白い煙が、青空に向かって勢いよく上っていきます。

わあっ!!

わたしは興奮しました。

ここが雲を作っている工場なんだ!!と、その時 本気で思ったからです。


雲に関してもうひとつ。

これもまた小さい子どもの頃の思い出なのですが、両親と弟と一緒に、父の運転する車で阿蘇に行ったときのことです。

窓から見ると、山の中腹に雲が見えました。

えっ?! おとうさん! あの雲の中を車で通るの?この車で?!

すごい!!雲の中を通る!!雲の中に入れる!!そんなの初めて!!

たまらなく嬉しくて、わたしの胸は高鳴りました。

車はどんどん山道を進んでいきます。

わたしはドキドキしながら"その時" を待ったのですが... あれ? あれれれ?...

いつのまにか車は、頂上に着いてしまいました。

おとうさん!雲は?雲の中は?と尋ねてみると、父は「もう通ったよ」と答えました。えっ?

何のことやらさっぱりわからなかったわたしに、父は、さっき通った霧のようなものが雲だったのだと教えてくれました。えっ?... えええええっ!!


それが、 "真っ白いフワフワの 綿菓子のような雲" という存在が、わたしの中から消え去った瞬間でした。

(๑>◡<๑)


...


わたしは、いろんなことを空想するのが とても好きな子どもでした。

寝ている間に人形やぬいぐるみが動くのは当たり前。魔法使いも妖精もいる。動物や木々も話すことができる...そんな夢の世界に、いつでも行くことができたのです。


今、テレビの子ども番組を見ながら、ふと思います。

わかりやすい映像。正しい情報。しっかりした解説。

きっとそれはいいことだけど、とってもいいことなんだけど、でも、わたしの子ども時代には、見たことがない、聞いたことがない、情報が少ないからこそ、想像を膨らませる... そんな余地があったんじゃないかなぁ....


ものは少なかったけれど、限りなく広がる夢の世界に住むことのできていたわたしは、案外 豊かな子ども時代を過ごせていたのかもしれません。

Vol.15「雪の降る日に」

2018年1月12日更新

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今朝、家族のラインに、娘たちから次々に写真が送られて来ました。


次女からの写真は、小さな雪の玉を手に、嬉しそうな笑顔の花ちゃんと、降る雪をつかもうとしているすいくん。そして、ベビーカーの中の完全防寒のまれちゃんの写真です。

可愛いなあ!と眺めていると、今度は長女からの写真が2枚届きました。


1枚目は、うっすらと雪の積もった公園で遊んでいるたっくん。2枚目は、こんなコメント付きの写真。『公園のきれいな雪を大人気なく独占して作った雪だるま』。

笑っちゃいました(๑>◡<๑)


滅多にない雪です。

長女も次女も、子どもたちを喜ばせようと、ちらつく雪を見て、すぐに外へ連れて行ったのでしょう。

フットワーク軽いなあ、と感心します。


かく言うわたしも、舞う雪の中、母と外に出てみました。

自転車も車も物干し竿も庭の木々も真っ白い雪を被って、いつもとはまるで違う世界です。

綺麗かねえ、と母。

綺麗よねぇ、とわたし。

そうしている間にも 互いの頭の上に降り積もっていく雪を見て、笑い合うひととき。


突然の雪は、小さな子どもにも大人にも、心踊るワクワクをくれました。


もっと降って!もっと積もって!なんて言ったら、雪かきに苦労している北海道の長男に怒られそうですが。

(๑>◡<๑)

Vol.14「ひでくんの八朔」

2018年1月5日更新

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実家の庭にある八朔(はっさく)が たわわに実ったので、お正月休みに みんなで収穫をしました。

遊びに来ていた たっくん、花ちゃんも、楽しそうにお手伝い♪


実は、この八朔の木は、亡くなった父が、初孫(英智)誕生記念にと、初市で50センチほどの苗木を買って、庭に植えたものです。


英智は今年34歳。

小さかった苗木は 34年間でこんなに大きくなって、豊かに実を結んでいます。

そして、その実を今、娘のわたしや、孫や ひ孫たちが 揃って収穫しているのです。

父も喜んでいるかなぁ?


収穫した箱いっぱいの八朔をながめながら母が言いました。

「信子ちゃん、こるば ちっと北海道ん英智に送ってやろか?
(信子ちゃん、これを少し北海道の英智に送ってあげようか?)

こら、ひでくんの八朔だけんね
(これは、ひでくんの八朔だからね)

こがん ふとなったて、写真ば付けとくなら たまがるばい
(こんなに大きくなったと、写真を添えておけば びっくりするよ)

八朔も元気にしとるけん、英智も頑張らなんよーて、手紙ば書いてやってよ
(八朔も元気にしてるから、英智も頑張りなさいよーと、手紙を書いてあげてよ)」

そうね、お母さん、

英智と同い年のこの八朔、宅急便で少し送ろうね。

(^ν^)

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