信子かあさんのちょっとひといき

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vol. 61「指輪の似合う歳」

2019年2月1日更新

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お正月に母から指輪をもらいました。

ルビーの入った金の指輪。以前母がつけていたものです。

ありがとう、と受け取ったものの、少々古いデザインで、ちょっと派手。わたしはもっとシンプルなものが好きなんだけどなぁ...

「はめてごらん」と母に促され、指に はめてみると、「あら、よかたい。よかよか!(いいじゃない。いい いい!)」と母が目を細めます。


わたしは目の前に手をかざしてみました。... あれ?意外と似合ってる??


色白でスベスベで、シミひとつない綺麗な手は遠い昔のこと。今のわたしの手は色黒でシワシワでシミだらけ。

でも、そんな指に、母の指輪はなんだかしっくりフィットして、自分でも驚いたくらいです。なんでだろ???


その時 ふと思いました。

この指輪が似合う歳になったのかな...と。


若い綺麗な指には、シンプルな指輪で十分でした。

でも、年を重ねた指に、少しのルビーは輝きを添え、じっと見ていると、それはまるで、頑張ってきたことへのねぎらいのようにも感じるのです。


「信子ちゃん、似合う、似合う!」と母。

「じゃ、これから毎日はめとくね!」とわたし。


以来、その指輪はわたしの左の薬指で毎日優しく輝いています。


ありがとう お母さん ♡

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