おとどけ絵本

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コレがおすすめ  三宅 宣行おすすめ 「古どうぐ~るぐる」 

著:赤城香織 イラスト:はらだゆうこ 出版社:西日本新聞社

古どうぐ~るぐる水俣市が絵本をシリーズで出版していることを皆さんご存知でしょうか?
先日、出版が発表された2作目の題名は「古どうぐ~るぐる」(4月中旬から全国の書店で販売)。何とも不思議な題名ですよね...。

物語は、古い蔵とその中にしまわれていた古道具に魂が宿り、江戸時代にタイムスリップ。そこで職人が古道具を修理し、生まれ変わらせるというユニークな内容です。そこには「物を大事にしよう」というメッセージが込められています。

絵本のテーマは「環境」。そして、出版の背景には水俣市を挙げた2つの取り組みがあります。

一つは、公害の原点とも言われる水俣病を教訓に24種類に及ぶごみの分別(リサイクル)をはじめとする市独自の環境政策です。もう一つは、市民に読書に親しんでもらい、心やすらぐ街づくりを進めようと、水俣市立図書館を中心に2009年から取り組んでいる「日本一の読書のまちづくり」です。全国そして水俣の市民に環境問題を考えてもらうとともに、読書に親しむきっかけになればと出版されたのです。

原作は公募で選ばれ、益城町の主婦の方の作品が採用されたという「古どうぐ~るぐる」。子どもたちにも分かりやすくメッセージを伝える内容ですが、私たち大人が読んでも「日々無駄なことをしていないだろうか」、「物を大事に使っているだろうか」と考えさせられます。ご家庭での読み聞かせにもピッタリだと思います。

ちなみに1作目の絵本は、街の美化をテーマにした「ひょっこりじぞう」(2011年に出版)。水俣市では今後も、環境をテーマにした絵本を出版する予定だということです。

古どうぐ~るぐる

子どもから大人まで誰でも読める絵本を通して、「環境」について考えてみてはいかがでしょうか?

コレがおすすめ  村上美香おすすめ 「古どうぐ~るぐる」 

文:内田美智子 絵:諸江和美 監修:佐藤剛史 出版社:西日本新聞

古どうぐ~るぐる

皆さんお肉は好きですか?私はお肉が大好き!
でも、美味しいお肉がどうやって食卓にやってくるのか真剣に考えることは、あまりありませんでした。
そんな中、一冊の絵本と出会いました。
タイトルは「いのちをいただく」 この絵本は 本当の話をもとに作られています。
主人公は、食肉センターで働く坂本さん。 牛を殺してお肉にする仕事をしています。
自分の仕事があまり好きではなかった坂本さんが、 息子さんの小学校の授業参観に行きます。
そこで「お父さんの仕事」について発表する 息子さんの姿を見て思ったこと。
そして、ある小さな女の子と 牛の"みいちゃん"の別れに出くわしてから、 牛への考え方がすっかり変わったことなどが綴られています。
素朴なタッチの絵とともに、 物語が進んでいきますが、 大人が読んでも思わず泣いてしまうような絵本です。
この絵本、熊本市の食肉センターの坂本さんという方の実話。
坂本さんにお会いしてお話を伺ったのですが、
「私たちが食べているものは、ただの牛・豚・馬じゃない。 いろんな思いや、悲しみがあるんです。」
という言葉を聞けば、安易に食べ残しなんて出来なくなります。
食べ物に改めて感謝したくなる 子どもにも大人にも、おすすめの絵本です。

コレがおすすめ  畑中香保里香おすすめ 「ちいさなあなたへ」 

文:アリスン・マギー 絵:ピーター・レイノルズ 翻訳:なかがわ ちひろ 出版社:主婦の友社

古どうぐ~るぐる

私が大学生のとき、本屋で思わず涙してしまった絵本があります。
それがこの絵本、「ちいさなあなたへ」です。

一人のお母さんが、女の子の赤ちゃんを産むところから話は始まります。
お母さんは、女の子を抱きながら、その子の成長を想像します。
色々なことに挑戦したり、辛いことや試練を乗り越えたり、新しい命を授かったり...。
そしていつかは別れが来る。
そんな想像をしながら、赤ちゃんに話しかけている、短くシンプルな絵本ですが、
終わったあとに、お母さんのわが子への溢れんばかりの愛情を感じ、じんわり涙が出てしまう、そんな絵本です。

私は地元の長崎の家を出て、東京での大学生活を始めたばかりのときにこの絵本に出会いました。「お母さんはこんな気持ちで私を育ててくれていたのかな」と想像すると、恥ずかしげもなく本屋で泣いてしまいました。

27歳の今、この絵本を読むと、気は早いですが早く未来の子どもに会いたくなります。

当たり前のようで忘れてしまう、お母さんの愛情。この絵本を読む度に思い出し、母にこっそり感謝しています。

コレがおすすめ  山本紗英子おすすめ 「いけちゃんとぼく」 

著:西原 理恵子 出版社:角川書店

みなさん
「この人の小さい頃に逢ってみたいな」と思ったことはありませんか?

「忘れないでね 好きだと必ず 帰ってこられるの」
この言葉に惹かれて手にした絵本があります。

それは、漫画家、西原理恵子さんが描いた 「いけちゃんとぼく」という絵本です。

ストーリーは、 不思議な生き物"いけちゃん"と、 やんちゃだけど弱気な少年ヨシオが、日常生活を共に過ごす中で展開されていきます。

"いけちゃん"はいつからかヨシオの傍にいて、 虫取りやいたずらをする時だけでなく、 いじめられた時や お父さんが天国に行った時も、ずっとヨシオを見守り続けます。
しかし、ヨシオの心も体も大人に近づくにつれて "いけちゃん"はだんだん姿を現さなくなり、 ついに、お別れの日...。 いけちゃんはヨシオにあまりにも切ない告白をして、 最後のさよならを告げます。

ーわたし あなたのさいごの恋人だったの
あまりにもみじかい恋だったから
もういちどあなたにあいにきたのー

読み終えたときには、涙が止まりませんでした。
胸がギューっとなって、 誰かを大切に想う気持ちは、 計り知れないほど大きくて優しいものなのだと感じました。

また、大人にとっては懐かしい!と共感する描写が多く、 小さい頃の無邪気で探究心豊かな気持ちを呼び起こしてくれます。
そして、西原さんらしい クスっと笑ってしまう場面や、美しい心の表現などで、 喜怒哀楽、さまざまな感情を刺激してくれます。

忘れていた子ども心を思い出せる、 そして、 大切な人をもっと大事に思える、この「いけちゃんとぼく」。
是非、大切な人を思いながら、手に取ってみてください。

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