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第6回  三宅 宣行おすすめ

「古どうぐ〜るぐる」

著:赤城香織 イラスト:はらだゆうこ 出版社:西日本新聞社

古どうぐ〜るぐる 水俣市が絵本をシリーズで出版していることを皆さんご存知でしょうか?
先日、出版が発表された2作目の題名は「古どうぐ〜るぐる」(4月中旬から全国の書店で販売)。何とも不思議な題名ですよね…。

物語は、古い蔵とその中にしまわれていた古道具に魂が宿り、江戸時代にタイムスリップ。そこで職人が古道具を修理し、生まれ変わらせるというユニークな内容です。そこには「物を大事にしよう」というメッセージが込められています。

絵本のテーマは「環境」。そして、出版の背景には水俣市を挙げた2つの取り組みがあります。

一つは、公害の原点とも言われる水俣病を教訓に24種類に及ぶごみの分別(リサイクル)をはじめとする市独自の環境政策です。もう一つは、市民に読書に親しんでもらい、心やすらぐ街づくりを進めようと、水俣市立図書館を中心に2009年から取り組んでいる「日本一の読書のまちづくり」です。全国そして水俣の市民に環境問題を考えてもらうとともに、読書に親しむきっかけになればと出版されたのです。

原作は公募で選ばれ、益城町の主婦の方の作品が採用されたという「古どうぐ〜るぐる」。子どもたちにも分かりやすくメッセージを伝える内容ですが、私たち大人が読んでも「日々無駄なことをしていないだろうか」、「物を大事に使っているだろうか」と考えさせられます。ご家庭での読み聞かせにもピッタリだと思います。

ちなみに1作目の絵本は、街の美化をテーマにした「ひょっこりじぞう」(2011年に出版)。水俣市では今後も、環境をテーマにした絵本を出版する予定だということです。

古どうぐ〜るぐる

子どもから大人まで誰でも読める絵本を通して、「環境」について考えてみてはいかがでしょうか?


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